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海潮音(上田敏)に掲載の「山のあなた」
中学生か高校生の時に読んだ上田敏の海潮音に収録されている、カールブッセの「山のあなた」という詩がとても心に残りました。
私が現在でもなお口ずさむことができる外国の詩と言えば、このカール・ブッセの「山のあなた」一つだけです。
唄ならカラオケで歌詞をみないで明日の朝まで歌い続けることができるだけの曲数が頭の中に入っている方は多いと思いますが、詩の場合はどうなのでしょうね。
中学生か高校生の時に読んだ上田敏の海潮音に収録されている、カールブッセの「山のあなた」という詩がとても心に残りました。
私が現在でもなお口ずさむことができる外国の詩と言えば、このカール・ブッセの「山のあなた」一つだけです。
唄ならカラオケで歌詞をみないで明日の朝まで歌い続けることができるだけの曲数が頭の中に入っている方は多いと思いますが、詩の場合はどうなのでしょうね。
近年、深海探査技術が急速に進み、これまで見たこともないような海洋生物が次々と発見されています。
ところがこの深海海洋生物に、新種が見つからないのです。もちろん亜種や突然変異種は見つかっています。これらの生物の特徴の変化は全て地球上に生命が発生した後に、後発的に生じたものです。観測された生物の基本的な特徴は、事前に予想できる範囲内なのです。この事実をあなたはどう評価しますか?
深海潜水探査船の性能が進歩した結果、以前では見ることができなかった深海にいる海洋生物の実態が近年次々と明るみに出てくるようになっています。
オトヒメハマグリ科シマイシロウリガイ、ハオリムシ(羽織虫)とも呼ばれるチューブワーム (tubeworm)、鉄と有機物のうろこで装甲した巻貝(ウロコフネタマガイ)、80°Cの高温に耐えるポンペイワーム(Alvinella Pompeiana)等の不思議な深海生物を直接観ることができるようになっています。
すごい技術の進歩ですね。光が全く届かず、かつ栄養分もほとんどないとも思えた海の深海の一角に、このような形態の深海生物が群をなして生活しているなんて、誰が予測していたことでしょう。
ただ、一分子生命ビッグバン説の立場に立つと、これらの見慣れない深海海洋生物が本来備えているはずの基本的な特徴は、あらかじめ予測できます。
現存する生物のタンパク質は、「L体(左型)」アミノ酸分子を使って構成されています。数学的な確率からすると、「L体(左型)」を使用するか、または「D体(右型)」を使用するかは、1:1の割合で決まるように直感では思えます。
しかし地球上の生物は「L体(左型)」アミノ酸分子がなければ生命を維持することができません。どうしてここまで地球上の生命体は二種類あるはずの成分のうち、一方のみに頼っているのか。
この説に答えるためには大きく二つの考え方があります。
19世紀には生命は自然に発生するかどうかがさかんに議論されていました。この論争に終止符を打ったのがパスツールです。
パスツールは、肉汁を加熱殺菌した状態を保つと腐敗が進行しないこと、外気から微生物が肉汁に混入する状況を作ると肉汁が腐敗する事実などから生命の自然発生説を否定しました。
パスツールが1861年に『自然発生説の検討』を発行してから生命の自然発生説は下火になりました。
現在において、生命が自然に発生するとの説を唱える学者は皆無です。
およそ46億年前に地球が誕生しました。そして約40億年前に生命が地球上で誕生したと考えられています。
そして約40億年という途方もない時間を経て、多様な進化により現在の生態系ができあがりました。
進化の過程は緑が被い繁る一本の木に例えることができます。模式的に表現すると樹形図になります。
人間はもちろん、犬も猫も、クマもキリンも、イルカもクジラも、マグロもイワシも、植物も昆虫も、体内に細胞を持っていて、同じDNAシステムにより自己複製を行って生命を次の世代に伝えています。
ただ、この地球上の進化の過程で見られる生命進化の樹形図には大きな特徴があります。偶然にしてはできすぎている特徴です。
【結論】地球最初のたった一つの共通祖先に、右巻きDNA二重らせんだけが装填されているからです。
地球最初のたった一つの共通祖先に、右巻きDNA二重らせんだけが装填されている理由は、たった一つの生命の起源の中空体の中に、左手L型アミノ酸生成用テンプレート1個だけが装填されているからです。
左手L型アミノ酸だけが連結して得られる酵素は、最初から鏡像体の左右一方しか合成できません。このためDNAのデオキシリボースも必然的に右手D型だけになり、DNAは右巻きになります。
どこか、難しいところはありますか?
DNA二重らせんには左巻きもありますが、これは右巻き体が物理的に逆にねじれた異常体です。なぜDNAの二重らせんが右巻きになるかを分かりやすく解説します。
DNAは二重螺旋(にじゅうらせん)により形成されています。二重螺旋には右巻きのらせんと左巻のらせんがあります。
DNA 二重らせん構造は、1953年にジェームズ・ワトソン(James Watson)とフランシス・クリック(Francis Crick)によって提唱されました。ワトソンとクリックによるDNA二重螺旋構造は、「右巻き」であるというのです。
地球上の全ての生命体の自己複製に必要なDNAは全て右巻きです。実際には左巻のDNAも存在しますので誤解しやすいです。しかし、L型のデオキシリボースを持つDNAは自然界に存在しないといってもよく、やはり「自己複製に必要な」DNAは全て右巻きといっても過言ではありません。
数学上の確率論に従えば、DNA 二重らせん構造が右巻きか左巻きかは、50%対50%同士になるはずです。ですので自然界にある生物からDNAを採取して調べると、右巻きか左巻きかは五分五分のはずです。
ところが現実にはDNA 二重らせん構造は右巻きである、というのです。ちょっと信じがたい結果ですね。
ここでDNA 二重らせん構造が右巻きである理由は、一分子生命ビッグバン仮説を受け入れるだけで簡単に説明することができます。
「一分子生命ビッグバン(Bigbang of Life from One Molecule )」とは、地球上のあらゆる生命体が、地球に最初に登場したたった一つの分子から進化したとする一つの仮説です。
この仮説を受け入れるだけで、現在謎とされる多くの生命に関する問題を解決することができます。
【結論】地球最初のたった一つの生命の起源の中に、左手L型アミノ酸生成用型枠だけが含まれるからです。
試行錯誤の末に、地球最初のたった一つの生命体である共通祖先が誕生します。このたった一つの共通祖先に、左手L型アミノ酸生成回路だけが装填されているからです。
たった一つから始まるから、必ず左右一方に決まる。
どこか難しいところはありますか?
アミノ酸はタンパク質を作るための材料であり、多数のアミノ酸が結合してタンパク質が形成されます。